ビタミンは本当に効果があるのか?
2020/11/06
ビタミンは本当に効果があるのか?
ビタミンの有効な使い方
皮膚のトラブルとしてよくビタミン剤は処方されます。
保険診療で長期でビタミンを出すことは制限されています。
効果の問題と漫然と使用して医療費を使うなという見解でしょう。
Dr.としてもたいした効果を期待せずに処方していることも少なくありません。
患者さんも同様に大した効果もないから飲んでいない人もいます。
ビタミンの役割は生理学的にはわかっていますが、
単体でとるのでは効果がないこともあります。
数種類のビタミンやミネラルが協力しあって体の働きを
助けています。
ビタミンミネラルは原材料があってはじめて必要になります。
原材料である食事が偏っていると
ガソリンがなくて着火材だけでなんとかしようとしているのと同じです。
ある患者さんのことです。
アトピー治療で皮膚科に通院中の女性
炎症がまあまああるために数種の薬が出ていました。
ニキビもあるので油物は一切食べない
でもファストフードは週に何回かは食べている
この食生活でビタミンをとったところで
効果が出るはずはありません。
質の悪いガソリンでなんとか燃やそうとしているのと同じことです。
いずれは動かなくなったり爆発するかもしれません。
医療とはガソリンの質や本体の調子をみることなく火をつける行為でもあります。
では、この女性の場合はどのようにすればよかったのでしょうか?
1、炎症を助長させるファストフードに含まれる油や
解毒を妨げる添加物をやめること
2、炎症を抑えて細胞膜の良い材料となる油をとること
3、腸の炎症を抑えて体内でビタミンを作り出せる体にすること
まずはこの3つから取り組むことが重要です!
これを踏まえた上でビタミンをとると効果は出てきます。
薬が効かないと思うのは使い方が悪いからです。
車で例えるとアクセルとブレーキを同時に踏み込んでいる状態です。
どこに向かっているのか?ちゃんと目標はありますか?
目標に向かって進むために正しい方法を選択しましょう。
ビタミンもミネラルも飲んでいるから効くというわけでもありません。
医療で出されるビタミン剤の量では
効果を期待するにはとても足りないこともあります。
体に吸収されやすい形のものなのか?
鉄剤は吸収されにくいために酸性のビタミンCと一緒に服用すると良いこともわかっています。
が、どちらも胃腸障害を起こしやすいので飲むタイミングも大切です。
抗酸化作用を期待してビタミンCをとっていることもあるでしょう。
癌に高濃度ビタミンC(25g)を使ったりしますが免疫力を維持するには1日1000mg~2000mg
程度で十分です。
ただサプリメントを飲んでいるだけでは
効果を期待するのは難しいでしょう。
ビタミンは目的を持って正しい飲み方をすれば効果はあります。
使い方が雑すぎることと、選び方がまずいために
効果どころか体に害になることもあります。
一般のDr.がサプリメントを嫌うのはここに理由があるのかもしれません。
うさぎ堂薬局ではサプリメントのご相談を受けています。
サプリメントは体の改善を効率よくするためのものです。
「サプリメントを飲んでいるから安心」=「薬を飲んでいるから安心」
となります。
体も心もメンタルも、構成するのは食べ物です!