精神科の受診を考えた時にはまず食事を見直す
2020/11/24
精神科の受診を考えた時まず食事を見直す!
夏近くに1人の女学生が薬局にやってきました。
眠れないから精神科で睡眠薬を出してもらったようです。
数ヶ月の間に彼女の大学生活は変わりました。
その時は大学一年生でした。
初めて彼女が来た時、表情は冷たく
眠れないだけでそんな表情になるとはとても思えませんでした。
もしかするとうつ病?とも考えられます。
睡眠薬の飲み方を説明しましたが、なにも話さないでかえりました。
年齢から言えば大学一年生です。
あとからわかったことですが、大学に通うために一人暮らしを始めたばかりでした。
次に来た時には薬が一つ増えていました。
増え続ける薬
今度は二つの薬が処方されていました。
睡眠薬と抗うつ薬でした。
確かにうつ病のようには見受けられるのですが、
ほんとうにそうなのか?疑わしい感じはしました。
食事が気になっだので聞いてみましたが、はっきりと答えてはくれません。
いきなりの一人暮らしで食事が乱れたことで、
うつ病のような風に見えているだけかもしれないと考えたからです。
薬は1週間分ずつ処方されていました。
1ヶ月の間に薬は4倍に増えていました。
お母さんがやってきました。
はじめての来局から3ヶ月が経った頃彼女はお母さんと一緒にきました。
お母さんは遠くに住んでいて娘が心配になりこちらに出てきたようです。
お母さんに病状を尋ねても答えるわけはなく、
食事について尋ねてもなんの関係があるの?という態度です。
あまりひつこく話しを聞いても嫌がられるだけなのでほどほどでやめました。
それからしばらくはお母さんと一緒に薬をとりにきていました。
突然の電話
あるとき突然お母さんから電話がかかってきました。
薬を飲むとずっと寝てばかりいて学校には行けない。このまま続けていても大丈夫ですか?と言った内容でした。
お母さんはDr.の言われた通りに薬を飲ませていました。時間になれば寝ていても無理やり起こしてまで飲ませていたようです。
薬のせいでおかしくなっていた事にやっと気がついたようです。
薬剤師の立場上、薬を飲まない方がいいとはいえません。
あくまでも自分の娘だったらどうするかをお話ししました。
もう一度食事がどのように心への影響するかをお話ししたところ
今度は真剣に聞いてもらうことができました。
それから彼女とお母さんは薬局に来なくなりました。
一人暮らしをする時に一番大切なこと
彼女のその後はわかりません。
一人暮らしする時にはなにより料理を出来るようにしておけば良かったのかもしれません。
料理はできなくてもなにを食べればいいのかを知っておくだけでも違ってきます。
バランスよく食べることはわかっていてもバランスの意味までは理解していないのです。
精神科に行く前に出来ることはあったはずですが、
残念なことにそれ以外の方法を知らなかっのでしょう。
こうやって病気は広がっていくのでしょう。
残念でなりません。
別の患者さんの場合
うつ病の薬の処方せんを持ってこられた患者さんです。
眠れなくて食べれなくてどうしようもなくて受診
眠剤を飲んでも眠れないのでうつ病の薬が追加になりました。
食事が取れないくてどんどん痩せてきてきますが
ほっておけば食欲増進させる薬の処方が出そうです。
最終的に薬はお守りとして持っていてもらいました。
食事は無理せずに吸収の良いものをおすすめ
蜂蜜で血糖維持
眠れなくなるストレスの原因の解決方法をアドバイス
これで食事も少しずつ取れるようになり
普通の生活が送れるくらい元気になりました。
きっと昔の薬局は地域の人の相談をごとを受けていたのかと思います。
今は調剤薬局は増えましたが、薬については説明してくれても
なぜそんな症状になっているのか?
薬がなぜきかないのか?
そこまでの説明はないと思います。
患者さんもいきなり精神科にかかることを選択します。
薬を処方されてさらに症状がおかしくなってしまう患者さんが
急増しています。
病院に行き病気でないことを確かめることはとても大切です。
治療は薬だけに頼らず食事をはじめとする
生活習慣についてアドバイスしてくれる医療機関や
街の薬局をみつけておくことおすすめします。
うさぎ堂薬局では薬や食生活、生活習慣などのご相談を受け付けています。
お気軽にお問い合わせください。
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