株式会社アメイジングプレイス

治療で薬より大切なこと

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治療で薬より大切なこと

治療で薬より大切なこと

2021/11/18

治療で薬より大切なこと

ある患者さんのこと

ある患者さんのことです。

うつ状態が続いて食事も取れなく夜も眠れない患者さんでした。

うさぎ堂薬局は処方箋の調剤だけでなく
漢方、サプリメント、食事相談も受けています。

その患者さんは鬱の症状で漢方薬を求めてこられました。

主訴:うつ状態、食べれない、眠れない
精神科にて抗不安薬服用中

そのような症状が出る原因となるストレスがあったのか?
原因は自覚しているのか?

漢方薬を選ぶ前にこのカウセリングが必要です。

原因となるストレスは自覚されていたので治りやすいと感じました。

ストレスの内容は全く聞いていません。
問題解決する方向で動いていることを教えていただきました。 

そのストレスの原因が解決するまでの体力維持と症状の軽減を目的として
漢方だけでなく他の支援のお話をしました。

まずは食べれない、眠れないことへのアプローチです。
まずはここから始めます。

眠れない=交感神経優位、メラトニンが作れないなどいろんな原因があります。
食べていないので交感神経優位のままでメラトニンが作れるわけがありません。

そこで勧めることは
・1日3回食にこだわらない→1日6食でも大丈夫
・ボーンブロスやお出汁などを積極的にとる
・すぐにエネルギーとなる蜂蜜や甘酒などを少しずつとる
・寝る前に蜂蜜をとってみる→寝るためにはエネルギーが必要

この生活の基礎がなければ漢方薬は効果ありません。

栄養という基盤がなければ漢方薬も西洋薬も効果が出ないことが多いです。

食べれない、眠れない患者さんは多くいます。

まずはメンタルの問題
次に栄養の問題
その次に薬となります。

治療の順番がとても大切で間違えるとポリファーマシーの泥沼に引きずり込まれます。

うつ様症状で精神科を受診すると
あっという間に薬が増えるのは治療の順番を間違えているからです。

うさぎ堂薬局に来られて精神科の薬を飲まなくても改善した患者さんは多数いらっしゃいます。

この患者さんにオススメしたことは
・ストレスの解決
・食事指導
・漢方薬(人参養栄湯)

これで2週間後には食事は普段の60%は食べれるようになり
一月後には普段通りに戻りました。

寝ることもできるようになり
順調に回復されています。

最初漢方はきっちり飲まれていましたが、
最近では体調が思わしくない時の屯用として服用しています。

薬は使うべきタイミングが重要です。
何でもかんでも薬が解決するわけではありません。

今の医療は薬物治療か手術になります。
必要のない薬物治療も多々あります。

頑なに薬物治療を拒否する人も大勢います。

全てのことは極端に走るのではなく
何が必要で何がいらないのかを選択できることです。

今回漢方を求めてやって来られた患者さんですが、
まさかストレスの原因を聞かれたり食事指導されるとは思ってもいなかったようです。

結局は半年足らずでほぼ回復されました。

ここで患者さんに学習してほしいことが一つあります。

この病気で自分の体の特性がわかったと思います。

次にこの症状が出ないようにするために
・ストレス回避の方法
・体調を崩しかけた時の食事の内容
・漢方薬の使い方

これらをしっかり覚えておいてほしいです。

これが再発防止のために唯一自分でできることです。

 

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