薬が多い！なら減らせばいい？

何年か前より合剤といわれるものができてきました。

医療用のお薬は基本的に１剤で１つの効果があるように作られています。
合剤は１剤で２つの効果（２種の病気）に効果がある薬です。

合剤を使うと見た目は薬が減薬したように見えます。

しかし、薬の内容は全く変わっていないのです。

一回に飲む薬の数が多いときなどよく合剤が使われます。
ですが合剤はあくまでも２種の効果があるので
決して減薬になっているとは言えません。

薬剤師が考える減薬とは症状が良くなって薬を飲まなくても良くなることです。

決して薬の数だけを減らすことではありません。

薬の数が減ったので症状が良くなったと勘違いする患者さんもいます。

普段の食事や生活週間の改善なしに症状が良くなることはありません。

薬はあくまで寛解状態を作っているだけです。

癌は5年再発がなければほぼ完治といわれています。
血圧もコレステロールも薬によって寛解状態を維持しているだけです。

いつ癌の再発のように症状が進行するかはわかりません。

薬を飲んでいれば安心ではないのです。
薬とは寛解状態を維持するだけのものと患者さんには理解してもらいたいです。

 

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