株式会社アメイジングプレイス

薬の正しい使い方

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薬の正しい使い方

薬の正しい使い方

2021/10/28

薬の正しい使い方

薬をお渡しするときに薬の説明は絶対にします。

がそれでも患者さんは自分の受け取りたい情報しか記憶に留めません。

先日の患者さんです。

便秘薬が常に出ている患者さんですが、
ひどい下痢で水分しか出ない状態です。

それでも便秘になるのが怖いので下剤を飲み続けています。

それで、下痢が止まらないとの訴え!

それはとて危険な薬の飲み方です。

下痢している間は下剤をやめていただくように指導しました。

薬の影響で下痢になっている場合もあります。

下痢になったからと言って下痢止めを飲むのはNG!

下痢の原因が薬の影響だけならばまだしも、ウイルス感染の場合も考えられます。

そんな時はウイルスを外へ出そうと体が頑張っているのに止めてしまうことで
体にウイルスを留めてしまうことになります。

そうなると余計に病状が悪化する可能性が出てきます。

脱水などの症状があれば下痢を止める必要もあるかもしれませんが
下痢止めではなく整腸剤を使うのが普通です。

市販の薬で言えば、ビオフェルミンやミヤリサン

これらをしっかりとって様子を見ることです。

下痢止めはよっぽどの時にしか使いません。
下痢止めを使って今度は便秘になって
下剤を使うという悪循環を繰り返す患者さんもいらっしゃいます。

そんな時も整腸剤を勧めると便通が良くなります。

下剤は使い続けるものではありません。
 

マグネシウムの下剤を使っている場合
高齢者では特に注意が必要なこともあります。

高マグネシウム血症
下記のような症状が起こってきます。

血清 Mg 濃度(mg/dL)

4.9 ~  悪心・嘔吐、起立性低血圧、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠、 全身倦怠感、無気力、腱反射の減弱など

6.1 ~ 12.2  ECG 異常(PR、QT 延長)など

9.7 ~   腱反射消失、随意筋麻痺、嚥下障害、房室ブロック、低血圧など

18.2 ~   昏睡、呼吸筋麻痺、血圧低下、心停止など

・長期に続けている場合
・高齢者
・腎機能低下している場合

死亡例も出ています。

下剤だから大したことないだろうという判断は間違っているので
勝手に自分で判断せず薬剤師に相談してください。

薬の使い方は難しいです。

絶対に自己判断で使わないようにしましょう。

 

 

 

 

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